いちじょうじ四季報

京都の女子大生がいろんなことを書く

いじられキャラの話

こんにちは。一条まるです。今日は「いじられキャラ」の悩み等について書きたいとおもいます。
いじられキャラって、その親しみやすさとかから周囲にかわいがられたりする一方、様々な方面でしんどい思いをします。このことで悩んでる人、結構多いと思います。私もたぶんそれに分類されるんですけど()

私は2年ほど飲食店でアルバイトをしてるんですけど、パートのおばさま達にかわいがられる一方で、クレームが言いやすいのか他人のミスで何故かクレームを付けられたり、変なおっちゃんに執拗に絡まれたり。
もちろん飲食店でのバイトに限りません。学校、職場、様々な場面で厄介な目に遭うことがあります。

いじられキャラ」のポジションを確立してしまってしんどい思いをしてる人は多いと思います。そんなわけで、今日はいじられキャラの特徴、長所と短所、注意点などを書いていきたいと思います。


○こんな人はいじられキャラになりやすい。
いじられキャラになりやすい人を何人か見ていると、幾つか共通点が浮かび上がります。

1.ヘラヘラしてる
いつもみんなを笑わせたり、アホみたいな言動をしている人はわりとなりやすいような気がします。やられてもヘラヘラしてるから、いじる方は面白く思ってしまいます。

2.強くいいかえせない、断れない
言い返す人をいじる恐れ知らずな人間はそんなに存在しません。

3.八方美人
ならない人は好意的に接する人をそれなりに選んでいるらしいんですよ。厄介な人にはなるだけ事務的に接するようです。いじられキャラは人を選ばずに好意的に接するから、厄介な人にも好かれてしんどい思いをするような気がします。(厄介な人はスキンシップも厄介なのでただただしんどい思いをします)

一言で表すと「人から嫌われたくないピエロタイプの八方美人さん」ですね。


いじられキャラの長所
1.人から嫌われにくい
全方面に好意的に接するため、人からあまり嫌われません。あとは大きな問題に巻き込まれにくいです(被害者になる確率はそれなりにありますが)。面白くて強い物言いができない人はコミュニティの中で中立を保ちやすいような気がします。

あとこれは個人的に思ったことなんですけど、コミュニティにおける強い人にはあまり嫌われないような気がします。クラスの女王様的な子とか、スクールカースト上位の子とか、職場のお局さまとか…むしろ意外とかわいがられたりすることもあります

2.意外性を出すと過大評価される
ジャイアンがいいことをするとなんかめっちゃいいやつに見えるアレです。
いつもおどけてヘラヘラ笑ってるひとがいい成績を取ったら「あいつヘラヘラしてるのにやるなあ!」となります。普通の真面目な子がいい成績を取った時よりすげえ!ってなります。いつもヘラヘラしてる子がふと出した真面目な一面に惚れちゃう人もたぶんいます。一度実績を残したり意外な一面を出せばハロー効果で「あいつはヘラヘラしてるけど実はこういうやつ」と一目置かれます。


いじられキャラの短所
1.厄介な人間に目をつけられる
これに限ります。ただただこれがしんどいです。
普通の人なら「あなた面白いよね」で終わらせてそれなりに普通に接してくれるし、いい人なら「あなたってひょうきんだけと仕事は丁寧だよね」と尊重してくれたりもします。
ただ厄介な人間はそうはいかない。「こいつは何を言ってもヘラヘラしてるからいじってしまおう」「この人は自分を拒絶しないから好き」となってしまうわけです。
この厄介な人間はこちら側が傷つくような言動をスキンシップ感覚でかましてきます。ちょっとごつく。会うたびにひっぱたいてくる。身体的なコンプレックスを指摘して笑うなど。悪意がある例も存在します。もっと厄介です。

2.ストレスを抱え込みやすい
嫌なことを嫌と言えないのってすごいストレスがたまると思うんです。言えない故にエスカレートしたいじりにまたストレスが溜まる。周りの人も「この人嫌がってる」と気付くことができないので止められません。またストレスが溜まる。
あとこの手の人は人前で落ち込んだそぶりを見せたり自分から悩みを言ったりすることが少ない。人から気づかれず心配されません。いつも楽しそうとか、悩みがなさそうとかよく言われません?私は言われます。

3.いじめの被害者になる可能性
大きな問題に巻き込まれにくいと書きましたが、それはあくまで加害者側としてです。大きな問題の被害者になる可能性はそれなりにあります。
「いじり」がエスカレートするといじめになることは多いのです。気がついたらいじめの被害者になっていた、というケースは少なくありません。


いじられキャラのための様々な防衛法
一度確立してしまったポジションを抜けることはちょっと難しいです。ですので、自分の心を守りつついじられキャラとしてなんとかやっていく方法を考えてみましょう。

1.嫌なことは嫌、と伝える。
エスカレートを防ぐためにも大事なことです。超えちゃいけないライン考えろよと伝えましょう。なるだけコミュニティの人間が多くいる場面で伝えましょう。「嫌なのでやめて」と言えなくてもいい。不快な顔をしてもいい。無視してもいい。気付かれないようであれば、また相手が自分より強い立場の人間であれば、泣き出したりしてもいいです。さすがにここまですれば厄介な人間でもだいたい察してくれます。人が自分のせいで泣いたり怒ったりしてる状況で笑ってられる人間はマジモンのゴミクソです。もう殴りましょう。

2.周囲の人に相談してみる
「あの人にこういうこと言われてるけど、実は結構嫌なんだよね」と周りの誰かに言ってみましょう。直接的な効果はないですが、何かしら助けてくれると思います。何か不快ないじり方をされたあとに「あれは言い過ぎだよね」と心配してくれる存在は大きいです。

3.不快なことをしてくる人とは距離を置いてみよう
自分と相手との距離感や自分の不快度によって距離の置き方が変わってきます。挙げられる主な方法としては

・厄介な人間かどうか事前に吟味し、あまり会わないようにする、会話をはずませないようにするなど接触を避ける(知り合い始め)
・嫌なことを嫌といい、話しかけられてもあまり反応しないようにする(知り合った)
・話しかけられたときの反応をよそよそしくしてみる(ちょっと仲良くなっちゃった)
・会っても無視する(そんなに会わない、かつ不快度が高い)
・ちょっとキレてみる(結構会う、不快度が高い)
こんなとこですかね。大半が私の経験則によるものなので事態が深刻な場合にはこんなメンヘラブログなんぞ参考にせずしかるべき機関に相談しましょう。

4.一目置かれる人間になる
ただのヘラヘラしてる人間からヘラヘラしてるけど一目置かれてる人間に進化しましょう。一目置かれてる人間は強いです。いざとなったときに味方してくれるひとが増えます。
学業でいい成績を取る。スポーツ大会でチームに貢献する。何かで賞を取る。職場でいい成績を取る。美容に力を入れて一番かわいくなる。なんでもいいです。別に一目置かれなくても、いざとなったとき「でも君わたしより成績悪いじゃん」と相手を精神的に殴ることもできるし、自分の心の支えになります。

何か目立つ功績が残せなくてもいいです。人間は「他人にいい影響を与える人間」の味方をします。気配りができるとか、斬新な意見が出せるとか、分からないことがあったときにすぐにデータを出せるとか、困った人を放っておけないとか、仕事が丁寧だとか。そういうのも見てくれるひとはわりといます。日頃の行いを良くしましょう。何かあっても自分には何も非がないよ、ということもできるようになります。


以上、いじられキャラについて様々なことをまとめましたがどうでしょうか。私から言えるのはこれくらいです。かなり自分の経験に基づくものになってしまった部分もあるかもしれない…

いじられキャラ」で検索をかけると検索候補の中に「脱出」と出てくるんですけど、ちょっとまてと。
どのポジションにもマイナス要素は付きます。高嶺の花はみんな憧れるけど敬遠されがちです。真面目ちゃんは信頼されるけどなんでも頼まれがちです。チャラいひとは周囲から軽く見られがちです。かわいい子は多少なりともひがまれます。もしあなたがいじられキャラではないポジションを確立したとしても、何かしらの悩みを持っていたと思うんです。そもそも人間関係とはこういうものなのかもしれない。

つまり何が言いたいかっていうと、「厄介な人に絡まれるのがつらいからいじられキャラやめるぞ〜」と安易に考えるのはちょっとちがうんじゃないか、ってことです。もし脱出しても今度は別のことで悩むと思うんです。
それでも私はみんなから尊敬される高嶺の花になりたい!っていうならそれはそれで応援しますけどね。ポジションを変えることもまあ大事だとは思うんですけど、そのポジションで上手く生きることを考えることもいいんじゃないかな、と思っています。